衆議院議員会館における集会『許すな憲法破壊!緊急院内集会』-学術会議任命拒否は憲法違反ーに来賓として出席

 11月30日国会第一議員会館にて上記の集会がありましたので

出席しました。学術会議は物理学関連、電気工学関連の学会が

中心ですから理系科学者が多く集まると思って参加したのですが

ほとんど文系の人達の参加でがっかりしました。それでも参加は

会場満員の大盛況でうれしかったのも事実でした。

 以下は主催者の方のお一人に送ったメールの一部です。

  Mさま

今回はじめて昨日のような集会に出席させていいただき

感激しました。とくに学術会議弾圧をはねつけるような

今回のような集会は科学者として大変力強く感謝申し上

げます。学術会議の構成学会はの会員数で言えば、理工系

とくに我々の物理学会応用物理学会と電気系学会が圧
倒的多数にのぼります。これらの学会は当然のことなが
ら軍事研究と密接の関係します。そこで学術会議
が軍事研究を長く拒否してきたことに日本の保守、右派
政権は反発してきました。
    したがって今回の学術会議弾圧は今に始まったことで
はなく1960年代から継続的になされてきたことです。
中曽根科学技術長官の時代、政府はアメリカから軽水炉
を輸入することに決めました。そしてそのことを学術会
議に諮問してきたのでした。当時の学術会議は明確ノー!
と答申しました。アメリカの原子炉の運転は始まったば
かりでその安全性に疑問が残る。日本独自で研究開発す
べきだ、としました。
  これに激怒した中曽根長官は学術会議を弾圧どころ
か消滅させる手段に出ました。つまり学術会議の政府予
算をすべてゼロにして政府職員を引き上げました。学術
会議の六本木のビルは電気もつかずエレベターもストッ
プしました。そして中曽根長官の次にやったことは『第
二学術会議』とも言うべき御用学者のみを集めた『産業
会議』のでっち上げでした。
 しかし学術会議はこのような弾圧をはねのけ生き残り
ました。皆様の支持があったからです。そして今回の弾
圧です。これもみごとはねのけることのできるようがん
ばりましょう。
       大槻義彦