本日11日NHKは『福島原発事故10周年』と特集、とんでもない!これは単なる『事故』か?!!

もちろんこれは単なる事故でかたずけられない。そこには

『作為』『過誤』が潜む。それらは折り重なる『多重過誤

』であるから悪質である。

第1重過誤

 中曽根科学技術庁長官を先頭にした米国からの軽水炉

入。この時の政府は学術会議に上の方針を諮問。学術会議

は ノーと答申。安全性が十分でない、との理由。これに

対して中曽根は激怒。学術会議の予算をストップ、『イエ

スマンによる別会議『産業会議』を作った。

第2重過誤

 東電は福島沿岸、高さ14mの丘に軽水炉輸入炉を設置

することに決めたが冷却水の経費節減のためこの丘を7m

まで削ってしまった。実際には10年前14mの津波がき

た。

第3重過誤

 津波などで冷却装置の電源がダウンしたときの代替電源

のバッテリーを2階ではなく地下に設置。津波は地下に侵

入。

第4重の過誤

 冷却用の電源喪失でも近くに東北電力の高圧電塔があっ

たがそれをつなぐトランスがなかった。

第5重過誤

 電気による冷却がすべてダメな場合を想定して消防用放

水車設置の提案があったが無視された。実際には横浜から

 放水車数台を借りた。

第6重過誤

 すべての電力が消失しても最後の手段として蒸気による

 冷却装置の稼働があったがこの運転方法を140人もの

 運転員のだれも知らなかった。何故知らなかったか。一

 度も訓練しなかったのだ!

 

 6重もの過誤があって起こった原発の爆発、単なる事故

ではない。住民からの反原発訴訟で住民側は負けることが

多かった。その最後の理由が第6重の蒸気運転装置の存在

だった。裁判官も勉強不足、『装置はあっても運転員のだ

れも運転の仕方を知らない』とは想像も及ばない珍事。