福島トリチウム汚染水、『海洋投棄』の怪

 トリチウム三重水素のことで水H2Oにわず

か含まれている。したがってこれを水から分離

するのはなかなか難しい。汚染水の処理がうまく

出来ないまま膨大なタンクに保管されている。こ

のタンクの三重水素水からはベータ線というやっ

かいな放射線が放出される。

 そこで菅内閣はこのタンクの汚染水を『飲める

までに希釈』して海水に放出することに決めた。

自然水のベータ線レベルの40分の1にまで希釈

するという。

 東京都の水道はきわめて良質で『世界にミネラル

ウォーターとして販売』するという案もとりだたさ

れている。その東京都の水道水よりも安全な三重水

素水なら海に放出してもだれも文句は言えないはず

だ。

 ところが私はこの放出に反対なのだ。何故か?そ

れはこの汚染水放出をやるのが東電だからだ。東電

原発事故を起こしたからだ。地震による自然災害

ではなくあの事故は東電の体質によって引き起こさ

れた人災だった。

 原発立地点はもともの海抜14mぐらいだったの

にわざわざ7,8mまで削って原発の造成を行った。

当然10m以上の津波にやられた。電源喪失で冷却

出来なくなった場合のバッテリー群は津波が来る地

下に保管していた。バカ!電源喪失でも東北電力

送電線が近くを通っていた。しかしこれをつなぐト

ランスがなかった。外部から放水で冷却する消防ポ

ンプが無かった。バカ!

 最後の手段、蒸気を使った運転員による冷却装置

の運転の仕方、運転員のだれも知らなかった。バカ

ばか!つまり東電は原発設置と管理、運転、補修が

まったくできなかった。最近でも間抜けぶりが目に

余る。テロ対策のミス、作業員の認証ゲートでのご

まかしなど。

 こんな無能な東電の『三重水素水の希釈』など、

だれが信用できるか。