NHK報道番組、『学術会議会員任命拒否は妥当』と解説、500の学会の反対声明は触れもせず
明らかにせず、また名簿も見ないで任命拒否したこと、また
これに対して500もの各専門分野の学会が批判声明、抗議
声明を出していることもにも触れず、ただ国士館大学とやらの
教授(?)の菅閣下の任命拒否を支持する『解説』を垂れ流
した。
しかもこの男の言葉でまったく聞き捨てにならないことは
次のような言葉であった。『今回の任命拒否で学問の自由が
無くなったというのはおかしい。各学者は自分の大学で研究
する自由はある』これは菅閣下の国会答弁とまったく同じ
である。驚くべきことにこの男も菅閣下と同じように『学問』
『学問をすること』を知らない学者なのだ。
学問は一人大学の研究室にこもってやるものではない。研
究内容は学者仲間との会話、対話、討論を経て批判、賛同を
得て成熟、完成してゆくものだ。だからこそ各分野の学会、
学会分科会、学会研究会、学会シンポジウムなどがあるので
ある。その学会はまた外部に開かれていなければならない。
そのためあらゆる先進国は学会から選ばれた科学アカデミー
を持つ。日本学術会議もこの科学アカデミーに相当する。
これらの個別学会は任意団体、社団法人などで、そのうち
しかし補助金を国から受け取っても『国が人事に関与する』
とはない。日本物理学会の会員になるには会員の2名以上
の推薦があればだれでもなれる。まして理事、会長の人事
に国が関与することはできない。会長は会員の選挙。
NHKはこれまで表向き公平を装ってきた。しかし今回
のようにあからさまに『解説』として菅閣下に寄り添う
報道となったのは驚きである。巷には『菅の狙いは学術会
恐れてやられないうちから政権に寄り添った。菅閣下とは
恐ろしい政治家、ナチス前期のやりかたとよく似ている。
近く総選挙があるから菅に勝たせてはならない。