先進国ヨーロッパの教育差別?ギムナジウム、バカレロア制度 

 本日の大田原高校SSH(スーパーサイエンスハ

イスクール)ではアインシュタイン、相対性原理

相対性理論ブラックホールの話をします。巷

にはアインシュタインは成績が悪くドイツ大学の

大学に行けなかった、という話がまことしやかに

言い伝えられていますが、事情はもっと複雑でし

た。

 アインシュタインは頭は良かったのです。しかし

学校の成績はたしかに良くなかった。このような生徒

はよくあることです。私の子供たちも小学校の成績は

悪く、5段階評価で3ぐらいでした。しかし中学2年

ごろ急に成績が良くなり学校のトップになりました。

 これがヨーロッパならギムナジウム、バカレロア選抜

に落ちてしまって『大学進学コース』から振り落とされ

ていたことでしょう。アインシュタインもドイツのユダ

ヤ人としてこの大学進学コースから落とされていたのでした。仕方なく叔父が電機屋を営むスイスに行き、ス

イス連邦工科大学(ETH)を受験しました。

 しかしやはり成績が悪く、不合格。ここにいたのが、

当時のETHチューリヒ校の学長でした。彼はアインシュ

タインの才能を見抜きました。『1年間の予備校を経てか

ら改めて入学を決める』という結論をだしました。

この学長、アインシュタインの才能を見抜くというとんで

もない才能の持ち主でした。この学長がいなければ史上

最高の科学者アインシュタインは生まれなかった。

 それより驚くのは民主主義の権化のような顔をしている

ヨーロッパで今でもわずか10歳ごろ、『大学進学コース』

に振り分けられることです。バカにするな、私がドイツ人

やフランス人なら私の子供たちは東大どころか大学には

ゆけなかった。恐ろしい教育差別!日本ではだれでも望む

なら大学に行ける。

 いやいや待てよ、日本でも大学に行けない子供が大勢い

るぞ!つまり貧乏で、一人親、両親がいない子供だ。貧乏

でも一人親でなくとも単に寒村なるが故に大学に行けない。

これなギムナシウム、バカレロア制度よりもっと過酷な

差別ではないか。