地方創成キャンペーンの落とし穴

菅総理大臣閣下のウリはデジタル化と地方創成である。

もちろんこれは当然で他の野党内閣でも同じことをやる

だろう。しかしこの地方創成、私には理解困難な部分が

多々ある。

 首都圏で地方移住人気度一番は新幹線も通らない茨城

県だという。首都圏のうちで一番『不便な』茨城県が何故

人気度一番なのか。海に面して温かいという誤解があるか

らだろう。実際には西隣の栃木県と平均気温は同じ程度で

ある。

 それはともかくとして地方の決定的欠点は教育のレベル

の低さと医療のレベルの低さである。しかしこの2点につい

て住民の多くが気付いていない。『高校のレベルも十分で

東大に合格する生徒も年数名はある』と自信満々。しかし

県内には優秀な予備校は皆無である。浪人生は新幹線通学

するが茨城県にはその新幹線もない。

 一方医療の悪さは教育以上である。たしかに町の開業医

はあることはある。歯科医もまあまあ。しかしこの開業医、

医院に常備してるあ検査機器はせいぜいレントゲン程度。

MRIやPETなどあるわけがない。ないどころか、医者がPET

という検査装置の名前も知らなかった!(那須塩原市のあ

る内科クリニック)。

 もちろんこの地方にもレベルの高い大学病院はあるが、

紹介状を持参しても予約2,3か月先。(那須塩原市

国際福祉医療大学病院の例)。もちろん茨城県も栃木県

も『東京寄り』には普通の大学病院はあるがこれは別格。

 つまり地方創成はまず何より教育と医療の充実がポイン

トとなる。いやいやポイントになることを認識することが

ポイントである。