地方人気、菅総理大臣閣下の『地方創成』は後付け、その地方はやはり不安と不満

総理記者会見、真っ先に地方とデジタル庁。『す

でに安部内閣時代からの自分の努力で地方の住宅

価格は上昇に転じた』と胸を張った。たしかに、

ここ那須地方は都会からの移住者が増加している。

 例えば那須の我が家の周辺。火の玉実験を始め

た40年前、我が家には道路も電気もなかった。

たった一本の農道のみ。歩いて10分もかかる県

道(もちろん未舗装)に車を放置してザックに食

料を積んで、長靴でぬかるみの農道を歩いた。

 それが今はどうだ!農道は2車線の舗装道路、電

気もトランスも。もちろん電話線もNTT光フレッツ

もきている。この道路にそって200メートル、2

年に一戸ぐらいの割合で新しい住宅が建つ。いまや

我が家は田舎ではなく町の中だ。安部内閣菅内閣

の政策のおかげではない。それ以前から那須の『都

会化』は始まった。

 もうここもうるさくなった。そろそろひきあげる

か。山を西に越えて会津あたり?いや、まったく、

全然違う。東京のど真ん中、お茶の水あたり。何の

ためにお茶の水?それは大学病院があるからだ。医

科歯科大、順天堂大、日大病院、東大病院。。。

 那須にも大学病院はあることはある。でも予約し

て2か月待ち。これでは大学病院などないに等しい。

私には二つの持病がある。一つは痛風腎、もう一つ

甲状腺機能不全。これらは専門医の処方箋で完璧

に治る(治った状態)。しかし痛風は30歳で発症

したが町のクリニックで適切な治療してくれなかった

ため腎臓病にまで発展してしまった。50歳になって

から女子医大御巫教授(痛風学会会長)に出会って

痛風治療の間違いを知った。甲状腺も同じ。医科歯科

大学の野田教授に出会てやっと適切な治療を受けれた。

 田舎は良いが病院がない、と言うと地元の人は皆怪

訝な顔をする。よくお分かりではないのだ。教育もし

かり。今私は大田原高校の特別講座SSHをやっている

から教育のことを書くのは遠慮する。しかし誰の目に

も明らかなことは東京は教育の質と量は田舎と比べて

桁違いである。

 菅総理大臣閣下よ、『地方創成』の掛け声などだれ

でもできる。しかし地方の医療環境の整備と子育て教

育の抜本的改革をやろうという人はいない。地方移住

者をそそのかして新たな医療差別と教育差別を作るの

のだ。