地方に一流の病院と教育を!地方から逃げ出すのは一流の居酒屋がないためではない

 菅総理大臣閣下の目玉政策の一つが地方創成

だと言うのだが、これは絵に描いた餅だ。それは

地方に住むに必要な医療と教育が無いからだ。と

2日前にここで書いたら、たくさんの抗議、反論

が寄せられた。『地方をバカにするな、地方にも

良いクリニック、医院、歯科が山ほどあるのだ。し

かもこれらのクリニックの院長はほとんどすべて、

東京などの大学病院や大病院に所属した人ではな

いか、レベルは高いぞ!

 皆様はそれでご満足ならそれはそれで良いのです

よ。しかし私の経験を述べて地方の専門医療がいか

に劣っているか、を詳しく書きましょう。

 イボ治療の話

私は小さい頃から足に大きなイボがたくさんできて

ました。20歳のころよりこれが大きくなりだし、

数も増えてきました。その頃から私は茨城県古河

市に住み始めました。人口当時5万人(現在周辺

の町と合併して14万人)。総合病院はゼロ。イボ

がきがかりでしたので開業している皮膚科医院を

訪ねました。4か所に行きましたが3か所で医師が

バカにしたように足のイボを眺めてにやにや笑って

『単なるイボですね』と言って10秒で終わり。この

単なるイボは大きくなるばかり。しかし1か所のク

リニックでは塗り薬を処方してくれた。これがさっ

ぱり効かなかった。その後、私は東大の助手に採用

されたので東大病院。そこでは大きさ2,3センチ

になった6か所のイボを手術で切り取ってくれた。

『なんでこんなになるまで放っておいたの?!』と。

  ああ、医療格差!!

 痛風の話

 その東大助手のころアルバイトに駿台予備校の講師

をやっていた(週一回のアルバイトが許されていた)。

夏場のある日、教壇で右足のくるぶしが腫れて痛み

だした。夜には激痛で歩けなくなった。その頃の居

住地はまだ茨城県古河市。次の日その古河市の整形外

科医院。『痛風ですね』痛風特効薬とか言うコルヒチ

ンをもらった。特効薬といいながらコルヒチンで1週間

治らなかった。

 その後痛風発作は数か月おきに起こった。最後は43

歳のころ、ミステリーサークル探査にイギリスの麦畑

をうろついていたころ。実に20年以上も痛風発作に

痛みつけらえた。早稲田大学理工学部の教授のころ、

大学健保組合の機関紙に女子医大教授、痛風学会会長

の御巫先生の痛風は怖い病気、でも多くの整形外科で

間違った治療やってる、という記事に出会った。

 さっそく御巫先生を訪ねた。『なんで20年以上も

放置してたのか!』コルヒチンなど間違い!尿酸値を

下げなきゃ。くるぶしだけじゃすまない。腎不全にな

って死ぬよ。それ以来40年痛風発作で足が痛んだこ

とは一度もない。ああ、医療格差! 

 甲状腺機能低下

 あまり大食いしないのに体重は増え、肝機能も良く

ない。足の上が膨らんできた。全身の超音波で甲状腺

だけしぼんできた。しかし行きつけの那須塩原市のク

リニックでは甲状腺専門医など見つからない。ふとし

たことで東京医科歯科大で血液検査。甲状腺がたんに

しぼんでいるだけでなく必要なホルモンが出ていない、

と言われて甲状腺専門医にまわされた。太るのも肝機

能が悪いのも、腎機能が落ちてきたのも冬場皮膚掻痒

も全部甲状腺機能不全といわれてチラージンを処方さ

れた。おかげで体重は5キロ減り、足のむくみもなく

なり肝機能も正常、皮膚掻痒も消失。

 ああ医療格差!