サイエンスカフェの参加者のオカルト、もはや手遅れ?それに引き換え高校生!

那須サイエンスカフェの熱心な参加者は同時

に熱心なオカルト。この矛盾が分からない、

あるいは分かろうとしないから不思議である。

 私の講座は単なる科学ではない。科学哲学

、つまり唯物弁証法論、つまり般若心経の立場

なのだ。だから絶えず運動と空、運動と矛盾

、保存法則と相対性原理と諸法空相不生不滅

などに触れる。

 参加者の多くはその場ではうなづいて分かった

ような様子である。しかし本当に分かっていない。

その証拠に1時間後にはお茶を飲みながら、平気で

恐山のイタコの口寄せの話をする。実際に恐山に

行ってみようという計画まで話題にする。

 量子力学不確定性原理を熱心に語っていた人

が急に星占いや瞑想陰陽の話をする。このような

参加者は自分の一貫した世界観、つまり

哲学などないのだ。実際それでも生きていける

し、実際60、70,80歳の今日まで生きて

きたのだ。生きてきたどころか、有名大企業で分析

機器の開発、販売に君臨してきた『大物』だったの

だ。

 毎週、繰り返し、唯物論的科学哲学を話しても、

もはや手遅れ。彼らにとっては私の語る科学など

退屈しのぎオカルト知識の変種、ぐらいにしかな

っていない。この点、若者はまったく違う。つまり

大田原高校のSSHに集う若者たち。私の一言一言が

彼らの血となり肉となる。