熱心な那須サイエンスカフェのメンバーはこぞってオカルト、ついに団体で恐山!
で毎週皆勤の人がほとんど。しかも毎週一人ぐらい
新たに新人がくる。科学の話をおしゃべりするのが
こんなに人気があるのか、信じられない。
ところがこの集団が突然恐山に行き、イタコの
死者の霊と対面すると言い出した。こうなったら
私もこの団体旅行に参加してこの種の死者の霊と
の『口寄せ』などナンセンスであることを証明し
なければならない。しかし、『大槻はダメ』と断
られた。
サイエンスカフェのメンバーはサイエンスはサ
イエンス、霊は霊と別モノで、何の違和感もない。
中には熱心な量子力学のよくわかる人もいるが、
やっていることは一種の新興宗教。つまり科学
好きのこれらの参加者は哲学、世界観、生命観
と科学知識はまったく結びついていないのだ。
科学知識は単なる知識なのだ。いかに日本の
理科、科学教育が無力であるか、を思い知らさ
れる。こんなことならサイエンスカフェなど全
く無駄だ。大田原高校のSSHで若者にサイエンス
の最先端と科学の世界観を教育した方がいかに
大事なのか、今痛感している。
若者は教えがえがあるが年寄りはまったくダメ
だ。それでも会話は楽しい。