ルーツを求めて北海道白老町へ

 私は宮城県角田市小田赤生(アコウ)地区が

出身地です。このアコウという漢字は辞典には

なく、またパソコンの検索でもでてきません。

そのこともあってこの赤生はアイヌ語ではない

かと長年思っていました。私のルーツはアイヌ

ではないのか?

 先祖が土地の豪農であり、また「小田川」と

いう名の造り酒屋でした。子供のころ、まだ大

きな蔵がたくさん並んでいました。土地の庄屋

でしたから先祖の姿を描いた肖像掛け軸が何枚

も残っていました。

 この肖像画を見ればその絵は明らかに眉毛が

濃く眼は大きく落ち窪んで、どう見てもアイヌ

の風貌でした。もっともわれわれ兄弟の世代に

なると曽祖父が子供がなく、アイヌは断絶、隣

地蔵堂地区の庄屋から養子を迎えました。

 それはともかく私はこのアコウという意味が

知りたいと長く願っていました。北海道のアイヌ

施設に行けば分かるのではないか。もちろん北海

道はたびたび訪問しました。学会もありましたが

講演依頼が多数ありました。しかしその時はスケ

ジュールが蜜に組まれていてアイヌ関連施設を訪

問する予定などまったくなかったのです。

 それがコロナのおかげ!暑い夏、やることなく

那須にあくびしてました。それに飛び込んできた

ニュース。北海道白老町アイヌ民族博物館ウポ

ポイ。即座の予約。今日、これから那須に近い福

島空港からウポポイをめざします。