さあ、帰ろう、5時間も前、ANAラウンジへ、民族共生象徴のゴマカシにさようなら!
(わら屋根、わら壁の民家の内側)
もう用ははない。国立アイヌ博物館、もう二度と
来ない。さようなら。ANA福島便にはまだ5時間
もあるが、ウポポイ民族共生象徴空間に居場所も興
味もない。空港ANAラウンジの方がマシだろう。
帰りのタクシーの運転手さんもまたウポポイは
大嫌いだった。『国は200憶も出して白老町から
あの土地を買ったのだよ』『どんな仕事があるのか
国から200人も来て泊まっているよ』『ここに
くるタクシー客なんてないよ。みんなマイカーか団
体さんだよ。』『地元が潤ってなんかいるものか。
みんなよそ者が大勢雇われている。学歴があるから
だろう』
学歴がある割にはオソマツな係員たちだった。第一
のだから。しかも不思議なことに係員は圧倒的に女性
が多かった。ここでは女性の方が学歴が高いのか?
それはそうだろう、だって?至る所にショップが
あるから女性が多くなるはずだ?いやいや、違う。
ショップやカフェではなく他の広場の係員のことだ。
冒頭で述べたようにタクシーの乗降場所に手持ちぶ
さたの警備員3名。『歓迎の広場』に何やることも
なくぼーっと立っているひと3名、いざないの回廊
にはたくさん。エントランス棟には数えきれない。
多分10名から20名。入場ゲート(写真参照)に
6~10名。
この人数はなんと博物館に入る前の係員の数なのだ。
博物館にはもはや数えきれない数。なんだこれ?!
入場者より係員の方が多いぞ。これを見るだけで、この
『民族共生象徴空間』のインチキさが分かる。第一この
『共生』が気にいらない。ヤマト民族は平安時代から、
字のごとし、アイヌを征伐するための『大将軍』さま
だったのだ。
かくしてアイヌは大征伐された。圧倒的に勝利し、壊
滅させたヤマト。そしてその罪滅ぼしに『アイヌとヤ
マトの共生だと?!共生などそらぞらしくて、言葉も
出ない。このことは政府も良く分かっているのだ。『
アイヌ、ヤマトの共生空間』ではあんまり空々しい。
そこで『象徴』の名を入れたのだ。つまり共生はもは
やナンセンスだから、共生象徴空間なのだ。
やはり政府高官はアタマがいいなあ。『民族共生象
徴空間は上手い!!うまいがそれだけ空々しいなあ。
むなしいなあ。
(おわり)
追記 匿名の方から北海道博物館に『アイヌ民族
文化研究センター』が併設されている、と教えていた
だきました。
ありがとうございました。