さあ、帰ろう、5時間も前、ANAラウンジへ、民族共生象徴のゴマカシにさようなら!

f:id:otsuki1936:20200810143849j:plain

        (わら屋根、わら壁の民家の内側)
もう用ははない。国立アイヌ博物館、もう二度と

来ない。さようなら。ANA福島便にはまだ5時間

もあるが、ウポポイ民族共生象徴空間に居場所も興

味もない。空港ANAラウンジの方がマシだろう。

 帰りのタクシーの運転手さんもまたウポポイは

大嫌いだった。『国は200憶も出して白老町から

あの土地を買ったのだよ』『どんな仕事があるのか

国から200人も来て泊まっているよ』『ここに

くるタクシー客なんてないよ。みんなマイカーか団

体さんだよ。』『地元が潤ってなんかいるものか。

みんなよそ者が大勢雇われている。学歴があるから

だろう』

 学歴がある割にはオソマツな係員たちだった。第一

国立博物館で『学芸員』という名前を知らなかった

のだから。しかも不思議なことに係員は圧倒的に女性

が多かった。ここでは女性の方が学歴が高いのか?

 それはそうだろう、だって?至る所にショップが

あるから女性が多くなるはずだ?いやいや、違う。

ショップやカフェではなく他の広場の係員のことだ。

冒頭で述べたようにタクシーの乗降場所に手持ちぶ

さたの警備員3名。『歓迎の広場』に何やることも

なくぼーっと立っているひと3名、いざないの回廊

にはたくさん。エントランス棟には数えきれない。

多分10名から20名。入場ゲート(写真参照)に

6~10名。

 この人数はなんと博物館に入る前の係員の数なのだ。

博物館にはもはや数えきれない数。なんだこれ?!

入場者より係員の方が多いぞ。これを見るだけで、この

『民族共生象徴空間』のインチキさが分かる。第一この

『共生』が気にいらない。ヤマト民族は平安時代から、

徳川時代まで『征夷大将軍』が支配した。これは読んで

字のごとし、アイヌを征伐するための『大将軍』さま

だったのだ。

 かくしてアイヌは大征伐された。圧倒的に勝利し、壊

滅させたヤマト。そしてその罪滅ぼしに『アイヌとヤ

マトの共生だと?!共生などそらぞらしくて、言葉も

出ない。このことは政府も良く分かっているのだ。『

アイヌ、ヤマトの共生空間』ではあんまり空々しい。

そこで『象徴』の名を入れたのだ。つまり共生はもは

やナンセンスだから、共生象徴空間なのだ。

 やはり政府高官はアタマがいいなあ。『民族共生象

徴空間は上手い!!うまいがそれだけ空々しいなあ。

むなしいなあ。

     (おわり)

  追記  匿名の方から北海道博物館に『アイヌ民族

文化研究センター』が併設されている、と教えていた

だきました。

ありがとうございました。