福島原発事故、国と東電側敗訴、住民への損害賠償命じる判決、当然、なぜ今頃?地裁 の勉強不足

         (朝日新聞からの引用)

東京電力福島第1原発事故時に住んでいた

福島県、隣接する宮城、茨城、栃木3県で

被災した約3650人が国と東電に損害賠償

などを求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高

裁(上田哲裁判長)は30日、国と東電に対

し、原告3550人に計約10億1千万円を賠償

するよう命じた。

    (引用終わり)

 国と東電への損害賠償は地裁段階で約半分

の地裁は損害賠償請求を却下された。それが

高裁段階で逆転、住民側勝訴となったのだか

ら大きな前進である。しかしこの大きなニュ

ースを大きく詳しく報じたのは、私の知る限り

朝日新聞ただ一紙だけだった。

 原発日本学術会議の反対決議を無視して

アメリカから軽水炉を輸入し、無理やり設置

したのは国の強大な政治判断だった。悲惨な

事故に国の責任がない、などという地裁判断

は日本の原発設置の実態を知らない幼稚な判

断だったのだ。

 福島事故の原因はごく単純なミスの重なり

から起きている。

 1.国が手のつけられない危険なメルトダ

ウンの危険がある軽水炉を輸入したこと

 2.福島原発の立地の丘は15mもの高さ

があったのにそれをわざわざ半分に削って

低くして設置したこと。これでは10m以上

津波に耐えられない。

 3.電源喪失で冷却装置が止まったとき、

予備のバッテリーは津波のくる地下に設置し

ていたこと。

 4.電源喪失のときすぐ東北電力の高圧送

電線が近くを通っていたがそれからすぐ引き

込む取り決めも準備もなかったこと。

 5.電源喪失で冷却できなかったとき外部

から冷却する放水車の準備もしていなかった

こと。

 6.そして極めつけの大きなミスは電源が

喪失したとき、蒸気で冷却ポンプを動かす装

置があったがこれの運転訓練が皆無で運転員

100名の誰も手動運転ができなかったこと。

 これだけ聞けば裁判官(とくに地裁の)も

国と東電の無責任ぶりにあきれるはずだ。裁判

の証人に私を呼びなさい。