死者からの手紙に感激、感動

京都の友人Tさんが1月1日に死亡したことは共通の友人

から聞いておりました。ところがその死者から自分の死

を知らせるはがきが1月7日に届きましたのでびっくり

しました。

   私ことTは持病が悪化し2020年1月1日に旅

          たちました。ここに生存中に賜りましたご厚誼

         に深謝致しますと共に厚く御礼申しあげます。

        有難う存じました。

はがきの消印は判読し難いのですが京都北郵便局1月

6日となっております。つまりこのはがきは死亡して

5日目に投函されました。こんなことは生まれて初め

てです。一瞬奇妙な感じになりましたがここまでやる

お人柄に感激、感動したのはもちろんです。

 ふと気がつきました。はがきは62円の郵便はがき

に印刷されていましたがさらに下に1円切手が追加さ

れていました。つまりTさんは自分が10月までに死

ぬと思い込みその時点ではがきを買い文章を作り宛

名を印刷業者に頼んで準備したのでしょう。

 ところが10月が過ぎても生き延び1月1まで寿命

は延びてしまった。そこで消費税分の1円切手の追加

が必要になったのでした。死の直前の苦しみ、精神

的ダメージを乗り越えて、これだけの手配をしたの

でした。えらい人でした。ご冥福を心からお祈りい

たします。