23年ぶりの那須の自然に絶望、蛍も秋鳴く虫も赤とんぼも来ない、ふと見上げた空に中秋の名月

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那須中秋の名月

コロナのおかげで23年ぶりにこの夏と初秋、

那須の山で過ごすことができました。しかし

この23年間の那須の自然の変わりようには、

愕然とします。第一、あれほどいた蛍が一匹

も来なかったのです。以前は家の周りは蛍の乱

舞。暑いから窓を開けかやを吊って寝ていると

蛍が入ってきたのです。その蛍をかやの中に入れ

てやると朝まで光って飛んでいたのです。それが

23年たって今年どこに行ったか、一匹も来なかっ

た。初秋に入れば窓のすぐ外ではうるさいほど秋鳴

く虫の声。その声はまったくなし。彼らも絶滅した

のか。私の大好きだった赤とんぼもまったく見かけ

ない。家の崖に住んでいた蛇もどこに行ったか。さ

がしても一匹も見つからない。

 ああいやだいやだ。日本ではこの那須の山にすら、

自然はなくなった。自然と、そこで生きる生き物

が消えてなくなった。消えてなくなるのは虫やトン

ボだけではないはずだ。肝心の人間も生き物だから

那須の異変は人類の異変に結び付く。やがて人間も

消えて無くなるのだ。

フト空を見上げた。10月1日、19時31分、そこに

は忘れていた中秋の名月があった!そうだ、蛍と赤と

んぼと人類が滅亡しても宇宙ままだまだ存在するのだ。