2020-10-08 23年ぶりの那須の自然に絶望、蛍も秋鳴く虫も赤とんぼも来ない、ふと見上げた空に中秋の名月 (那須の中秋の名月) コロナのおかげで23年ぶりにこの夏と初秋、 那須の山で過ごすことができました。しかし この23年間の那須の自然の変わりようには、 愕然とします。第一、あれほどいた蛍が一匹 も来なかったのです。以前は家の周りは蛍の乱 舞。暑いから窓を開けかやを吊って寝ていると 蛍が入ってきたのです。その蛍をかやの中に入れ てやると朝まで光って飛んでいたのです。それが 23年たって今年どこに行ったか、一匹も来なかっ た。初秋に入れば窓のすぐ外ではうるさいほど秋鳴 く虫の声。その声はまったくなし。彼らも絶滅した のか。私の大好きだった赤とんぼもまったく見かけ ない。家の崖に住んでいた蛇もどこに行ったか。さ がしても一匹も見つからない。 ああいやだいやだ。日本ではこの那須の山にすら、 自然はなくなった。自然と、そこで生きる生き物 が消えてなくなった。消えてなくなるのは虫やトン ボだけではないはずだ。肝心の人間も生き物だから 那須の異変は人類の異変に結び付く。やがて人間も 消えて無くなるのだ。 フト空を見上げた。10月1日、19時31分、そこに は忘れていた中秋の名月があった!そうだ、蛍と赤と んぼと人類が滅亡しても宇宙ままだまだ存在するのだ。