菅総理の印象急変

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官房長官が総理大臣閣下だというのだ。官房長官

は海外では『報道官』と呼ばれている。しかし菅官房

長官の場合、報道官の側面もあるが実際には内閣全体

をまとめる強大な権力を持つ。

 このような権力は副総理とか首相第一秘書がになう

べきだが日本の場合は官房長官が持つ。大臣の不祥事

が絶えなかった安部内閣だったが、それらを首にする

のもしないのも官房長官の先決である。

 このような権限を持つ者が最高権力者の総理とアツ

レキなく長く居座ることはマレである。ところが菅は

居座ることができたのだ。居座るどころか次期首相に

『任命』されたのだ。菅はどうしてそんなに『世渡り』

がうまいのだ?

 そこのところが私は知らない。しかし長く記者会見

を見ていると『うまいなあ』とため息をつくことがあ

った。法学部出身だから上手な弁護士の回答である。

例えば拉致被害者の問題を聞かれたときだった。最近

はまったく動きがないではないか?と。菅は答えて曰

く。『あらゆる機会、あらゆるチャンネルを使って、

総理自ら努力してきました』へえ?!裏のウラで何か

やってはいるのだ、と思ってしまう。

 あとになって良く考えるとこれがウソであることは

すぐ分かる。『あらゆる機会』だと?!こんな機会は

たった一度もなかった。金委員長と会う機会も電話連

絡する機会もなかった。ヨーロッパの北朝鮮大使館を

日本側の大使が訪問したという報道もまったくなかっ

た。機会がないどころか機会を作る努力もしなかった。

 記者会見での菅官房長官の答弁がうまいので、つい

ついだまされてしまう。しかしそのだまし方、その時

の言葉の使い方は実にうまい。安部総理大臣閣下が菅

を手放さなかった分けだ。安部内閣や安部本人のスキ

ャンダルが次から次に出てきた。これをうまく乗り切

るのには菅の弁舌しかなかったのだ。

 さて今度はその勢い余って自らが総理大臣だと?!

安部内閣を『引き継ぐ』のだと。それなら今度は自ら

桜を観る会をやって地元有権者を大勢集めて選挙違反

まがいのことやるのか?そしてそれを自分自身が上手

に言い訳して乗り切ってみせるのか?

 それで菅の人気もオシマイ。菅はわき役でしか役には

立たない。名わき役がいきなり主役になったら人気は急

変する。菅内閣は長くは持たない。