歓迎してくれたのがまずショップ、次もショップ、これがアイヌ民族共生象徴空間?ウソだ、これはショップ空間だ!

 タクシーでウポポイに降りると3人(!)の男性が寄って

きた。どこに行くのか、と聞くから『ウポポイに来たのだ

からウポポイに行くに決まってるだろう』と答える。『ウ

ポポイは分かるがウポポイのどこに行きたいのか』アイヌ

博物館に入るのならこれをまっすぐ、ゆるく左に曲がり

なさい。

 そのとうり行ったら『歓迎の広場』という場所に

着いた。この広場でただ一つの建物に入った。『いらっ

しゃいませ!』ん?!いらっしゃいませ、とは何だ?

すぐわかった。ここは土産物やみたいだった。ウポポイ

最初の歓迎がみやげショップ?いやな予感がした。

 即座に飛び出してそのまま広場の奥に進んだ。迷い

込んだところが奇妙なところ。コンクリートの高い

塀に囲まれた道を歩く。『いざないの回廊』とある。

こんなものが何の意味があるのか?『いざない』は

どこかオカルト的な言葉で好きな言葉ではない。 

 もうへとへと、もう帰ろうか?それでもやっと

『エントランス棟』にたどりついた。ここが入口な

はずだ。なぜならエントランスという英語が私は分かる

からだ。ところがその、私の英語が間違っていた。

 そこは入口ではなく何と、何と、右側の建物はショッ

ピング、左側の建物はフードコートとレストラン!何?

まだ入り口でなくショッピングとフードコートとか。

もういい加減にしてくれ!もう帰ろうよ!

   (つづく)