野草の花々、千変万化、形も色も、想像絶する多様さ

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 23年ぶりの那須の夏。太陽の顔も見ない日がもう20日以

上。それでも庭には雑草また雑草。いくらあばらやでも、訪

れる人もないけれど、やっぱり雑草は刈らねばならない。第

一放置すれば蚊、ぶよ、蛇のたまり場になる。山頭火センセ

イなら、友達が出来たと喜ぶだろうが、まさか私はまだ彼ほ

どは枯れてはいない。

 雨の合間にフト気がついた。山のような草の中に当然

    草花、雑草花、つまり雑花

が咲いているのだ。何となく刈り取るのが可哀そうになり、

一本一本丁寧に抜き取ってやると片手いっぱいになる。そ

のまま捨てるのも可哀そうだから、家中、やっと探して花

瓶に活けた。最初のうちはみすぼらしかったけれど、3日

もすれば花瓶いっぱいになる。それが7月26日に投稿した

写真です。

 日光きすげ、月見草は分かりましたが、この猫のしっ

ぽのような黄色花は何だろう。長さ3cm、小指の太さ

位。最初、このしっぽにはびっしりと産毛が生えていま

した。これが花になるとは知らず、捨てようと思いまし

たが、そのうちこの産毛の先が膨らみ、やがてここに黄

色い花の粒が咲いたのです。やがてしっぽ一本が黄色花

粒の塊になったのです。

 おかしな花はこれだけではないのです。ほとんどすべて。

形もおかしい、色もおかしい。つまり形は千変万化、色も

そう。色は真っ赤のからまっ黄色、真っ白、ムラサキ。し

かもこれが一部筆で掃いたような絵柄なのです。

 どんな画家も、どんな彫刻家も決して真似ができない

でしょう。まったく自然の不思議な造形美です。もちろん

世には物知りの人も多いでしょう。『大槻はくだらない

野草に感動している。バカだ。そんな花、全部知ってる

よ。名前も教えてやる!』と。

                12;30 時点の追記

 小さい棒状の黄色な雑草について10種類ほどの

 名前を読者の方から教えていただきましたがいず

れも違うようです。そのうち、ブタクサが一番似て

ましたが、葉がまったく違ってました。