演歌 ささめ雪

今朝早朝に目がさめてラジオをつけたら

五木ひろしのささめ雪(細雪)の歌が聞

こえてきた。私はもともとジャズや演歌

は嫌いだからすぐ消そうとしたがふと聞

いていると歌の文句に気が惹かれた。

  泣いてあなたの背中に投げた

  憎み切れない雪の玉

  。。。。。。

  おとこの嘘を恋しがる

  抱いてくださいもう一度

  外はささめ雪

 芸術は生と死を表現しなければならない。生

の神髄は恋である。つまり恋と死を表現できな

いものは芸術ではない。音楽は一次元なもの、

絵画は二次元的、文学は多元的なものだから

音楽の芸術性は劣る。例えばジャズに芸術性

などほとんどない。

 私は演歌もジャズに近いと長い間信じてきた。

ところが今朝、五木ひろしのささめ雪を聞いて

衝撃を受けた。メロディはともかくその詩がと

て良かったのだ。良かったと言ってもそんなに

文学的に高尚なものではないが素人のつぶやき

としてみれば心にせまるモノがある。

   不幸つづきの女に似あう

   つかむそばから消える雪

   夢のかけらが散るような

   外はささめ雪