新宿末廣亭中席、みんなうまいが物足りない

 中席はオオトリ(最後の締めを語る落語家)が

   春風亭龍之介

でした。じつにそつがなくうまいしゃべり。それに

相変わらずうまかったのは   

   滝川鯉昇

 しかし12時から昼の部、それに加えて夜の部6時

ごろまですべて古典落語で現代落語は皆無。たしか

に前回書いたように現代落語は自分で考え練習しな

ければならないからそれだけ負担も大きい。その点

古典は先輩や師匠にただただ教わったとうりをしゃ

べればいいのだから気楽である。

 本日の中席の6時間はすべてこのような演者だっ

た。しかも内容も先輩、師匠の言葉そっくり。それ

を崩したり面白く追加したりしない。皆まじめでお

となしい連中なのだろう。現代落語など怖くて手も

足もでない。さぞ師匠連中は扱い安かろう。

 たった一人でもよい。不良だが面白いヤツは出ない

のか?