孔子のたまわく『未だ生を知らず、いずくんぞ死を知ら
ん』
孔子は答えた。自分は未だに生を知らないのに、まして
死など知るものか!生を知らないからこそ文学は永遠に
栄える。文学の真の芸術性はその生を語ることにある。
もちろん生を語ることは恋を語ることである。したがって
文学の生のテーマは恋なのだ。
死は恋を否定することだ。孔子の言葉を言い直せば
『自分は恋というものをよく知らない、それなのに死
を考えてしまってどうするのだ!』となる。
ついでに言えば音楽は恋には暗い。十分に恋を追求しない。
したがって音楽は芸術性に乏しい分野である。