バンクーバーSC余聞、導体、半導体、不導体、絶縁体

この世の中にはなぜ電気が流れる導体と電気が流れない不導体が

あるのか、また半導体とは何かなどにも言及しました。そのためには

物体での電子の束縛状態から説明しました。束縛状態は強い束縛と

弱い束縛があります。原子核の遠くにある電子は弱い束縛ですが、この

電子は隣、その隣の原子核影響も受けることになります。

 つまりこのような電子はたくさんの原子核に共有されており、原子核

どうしを引き付ける力になっています原子核間のこのような引力が共有

結合です。結果的には導体全体をまたいでいる電子がたくさんできます。

このような電子の集団が『自由電子雲』です。

 これに反して自由電子雲がない物体は電子に流れを作らず、これが不導体

です。つまり絶縁体と呼ばれるものです。しかし絶縁体でも高い電圧がかかれば

自由電子を無理やり作ってしまいます。これが『絶縁破壊』です。究極の絶縁

破壊は雷です。雷の場合、地上がマイナス、雷雲がプラスです。したがって

このプラスの雷雲からマイナスの地上に電子が流れると考えるのが普通ですが通常の下側には電子がないため地面にある電子が上に上がります。

 実際にはこのプロセスはもっと複雑で雷放電が起こる前に大気中には下から

『プラズマ割れ目』が出来これがジグザクに徐々に発展して行きます。この段階

で雷を予想する装置が『雷予報装置』です。