福島原発廃炉、貯まる汚染水、怒る
- 先月の朝日新聞からの引用
- (オリンピッ)開幕まで1年を切った今も、現場は汚染水を制御しきれていない。
「見通しが立っているのか、お手上げなのか、示して欲しい」
廃炉の進捗(しんちょく)を監視する原子力規制委員会の6月の検討会で、伴信彦委員は東電の担当者にいらだちをぶつけた。3号機の原子炉建屋地下階の一部エリアで計画通り水位が下がらない状態が2カ月も続いているのに、原因についてあいまいな説明に終始したからだ。
建屋地下の高濃度汚染水は、福島第一が抱える汚染水リスクの「本丸」だ。1~3号機の溶融燃料を冷やした水に、建屋の割れ目などから流入する地下水が加わって生まれる。放射性物質の濃度は、タンクに保管されている処理済み汚染水の約1億倍。事故直後には、地下の坑道を伝って海へ漏れ、魚介類から基準値を超える放射性物質が検出される事態を招いた。
100万トン以上に増えたタンクの汚染水も、もとは建屋地下からくみ上げたもの。この「おおもと」をなくさない限り汚染水対策は終わらない。
- (引用終わり)
- それ見たことか。このブログで繰り返し指摘した
- とうり、汚染水はたまる一方。その原因は東電の、
- 原子力ムラの第1級のエンジニアにも分からない、
- と。原因が分からなければ対策も立てられない、と。
- 実際には原因は単純だからだれでも分かっている
- のだ。ただ分からないふりしているのだ。高濃度
- 汚染水の発生元ははっきり分かっているのだ。原子炉
- 建屋の最下部の超高濃度の放射能が原因であること
- 明白。これを取り除くのに40年と言うが100年
- たっても取り除けないだろう。
- これを『見て見ぬふり』というそうだ。
東京電力福島第一原発の汚染水対策が難航している。原子炉建屋などの地下にたまる高濃度汚染水はなお約1万8千トン。計画通りに減らせていない場所もある。安倍晋三首相は2013年9月の東京五輪招致演説で「状況はコントロールされている」と言い切ったが、開幕まで1年を切った今も、現場は汚染水を制御しきれていない。
「見通しが立っているのか、お手上げなのか、示して欲しい」
廃炉の進捗(しんちょく)を監視する原子力規制委員会の6月の検討会で、伴信彦委員は東電の担当者にいらだちをぶつけた。3号機の原子炉建屋地下階の一部エリアで計画通り水位が下がらない状態が2カ月も続いているのに、原因についてあいまいな説明に終始したからだ。
バンククーバーサイエンスカフェ、別の報告
バンクーバーサイエンスカフェ報告
第7回VSC報告
テーマ 光は波動なの?粒子なの?いやいやそれは量子です
今日は那須塩原サイエンスカフェの田嶋さんと友人の大野さん他常連メンバー以外の方も多く参加されたので、会場を何時もの矢野アカデミーの教室から広い会議室に移しての開催となった。
今日のテーマは光。
光は昔から物理の主要テーマであったが、その正体が判明した20世紀半ばに日本人として二人目のノーベル賞受賞された朝永振一郎博士らが確立された量子力学と電磁気学を合体させた量子電磁気学においてである。
正解は、「光は波動でも無ければ、粒子でも無い。光は光子と言う量子である」。
処が未だに「光は波動と粒子の二面性を併せ持つ物」とした説明が学校教育の場でも、出版されている書籍でも多く見られる。これは光に関する研究の歴史が大きく関与している。
光の波動説と粒子説は古くから存在していたが、17世紀ニュートンが実験(ニュートンリングと言う名で知られている)によって光は波動であることを証明した。20世紀に入るとアインシュタインが光電効果を示す式E=hγ+W(h;プランク定数 γ;光の振動数 W;仕事関数)を発表すると粒子説も勢いを取り戻し波動、粒子の二つの性質を持つとした説明が行われるようになり、今も続いて居る。困った物である。
今日もテーマに関連して多くの話題提供があったが紙面の関係で一つだけ紹介します。
ニュートンが学んだトリニティーカレッジに建立されているニュートン像の銘板に記されたニュートンの研究実績の内、光の波動説に関する項目だけ消去されていた事。
全宇宙の95%を占めると言われている暗黒物質や暗黒エネルギを説明できない相対性理論は何か欠陥があるのかも知れないと考えられるようになった事。
すなわち。今日、或いは発見当時は絶対正しいと思われていた理論も、時間が経過し、より精度の高い情報が発見されれば綻びが出てくる。そういう意味で物理に終わりは無い。
河田
バンクーバー新報つづき
夏場の暮らしをカナダで 早稲田大学名誉教授理学博士の大槻義彦教授は、多数の論文を発表、著書を出版する 傍ら、数々のテレビ、ラジオにも出演し、お茶の間でも知られる科学者の一人である。その 大槻教授がバンクーバーと出会い、1997年にブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市 メトロタウンのコンドミニアムを購入した理由は気候の良さだった。そしてもう一つの理由 は大好きなゴルフにある。ゴルフがしたいために定年を待たずに64 歳で早大を退職し「、自 分が書いてベストセラーになったのもゴルフの本」と語って大槻教授は講演を始めた。こ こではその講演内容の一部をお届けする。 なお大槻教授は本紙で同テーマを詳しく語った科学コラムを10回連載(2017年 8月 17日号〜2018年5月17日号)。バンクーバー新報ウェブサイト(www.v-shinpo.com) で閲覧できるよう記事中に掲載コラム名を示しておく。
2000 年以降、日本は科学技術で世界一 「日本の科学はこれからダメになる」とインタビューで答える人たちがいるが、それは昔 から言っていることで信じてはだめ。2000年以降、日本人でのノーベル賞の科学三賞(物 理学・化学・生理学/医学)の受賞者は29人。うち2人はアメリカ籍。アメリカのほうがノー ベル賞科学三賞の受賞者は多いが、人口一人当たりにすると日本がトップです。
宇宙の解明に新たな地平を開いたニュートリノの発見 では素粒子の話から。現在わかっている17の素粒子の中の6種類の素粒子の発見に寄 与したのが日本人。小柴先生(小柴昌俊氏)が超新星の爆発の時に地球に降ってきたニュー トリノ(素粒子の一つ)を初めて観測して2002年にノーベル物理学賞を受賞しました。小 柴先生はその年の3月に定年の挨拶をする予定だったんです。しかしそれより6日前に超新 星の爆発が起こって、そこからニュートリノの発生を観測しちゃったんですね。もう大変な
騒ぎになりました。今ではニュートリノの測定により新しい天体を観測しようと「ニュート リノ天文学」というものが存在しています。 その後、小柴さんの弟子たちが東京大学の施設のカミオカンデでニュートリノには三つ のタイプがあると発見し、ノーベル賞の候補になりましたが、受賞する寸前で小柴さんの弟 子....
最先端科学技術がありながらこの有り様。 儲け優先の運用が原因なのは明白 なのに 電事連が絡むとマスコミもだんまり。