源氏物語

北海道旅行の暇を見てまたまた源氏物語を読み

はじめた。

 。。。若いよい女房たちと冗談を言いながら、

暑さに部屋着だけになっている源氏を、その人

達は美しいと思い、こうした接触が得られる幸福

を覚えていた。。。。。

    (与謝野晶子訳より引用)

 主人公の源氏、帝の息子、高貴の上にも高貴。し

かも絶世の美貌。『女たらし』でもないが、大の女

好き。次々と通う女はつねに5人から10人。高貴

な美女たちは源氏がそばに来てニコとしただけで、

失神模様。紫式部はこんな話だけ、こうでもか、こう

でもかと、全12巻もつづける。

 私はこの物語に惹かれる。この物語に惹かれれた、

1000年の間の若い女の読者1億人以上の人を思う。

源氏物語に読みふけった1億人以上のため息が今にも

感じられるようだ。今はやりの恋愛小説と、まったく

格が違う。源氏のもらすため息と1000年の間の若

い女のため息が重なる。

 私を源氏物語を読んでその膨大な読者の息遣いを感

じていつも軽いめまいがする。更級日記の作者(女)

は嘆く。

 。。。心もとなく思う源氏を、一の巻よりして

、人もまじらず記帳の中にうち伏して、引き出でつつ

みる心地、后の位も何かわせむ。。。。。