北海道 旅行、恥の上乗り、その4
ついにたどりつきました。目指すは最東端根室。
カーナビに行く先をインプット、経路が出ると
ほぼ4時間のドライブ。『次の交差点4キロ先
を左折』などと順調です。もはや高速はないの
で狭い1車線道路です。
ふと気がつきました。カーナビの地図が動か
ないのです。くるまの現在地の表示の矢印も出
ない。本田のディーラーがあったのでそこに飛
び込みましたが『お盆休み』の表示。その前を
見たらガソリンスタンド。
若いあんちゃんがやっていた仕事を中断して
テキパキと操作をやってくれた。これが10分
たっても20分たってもうまくゆかいない。と
っさに考え。東京のベンツ代理店のカーソフト
専門家につなごう。幸い知り合いのD君が電話
に出た。D君に事情を説明、電話をあんちゃん
に変わった。
このあんちゃんは分かりが早くD君の指示ど
うりテキパキと操作、『うまくいきました』と
喜んでくれた。カーナビの画面が変わっている
のは確認できたが現在地を示す矢印が出てない。
おかしい!
あんちゃんは言う。『北海道はときどきGPSの
電波が途切れます。走りだせば矢印は出てくるで
しょう』。しかしそれはおかしい。地図は出なくと
も音声案内は正常だ、カーナビの電波は来ている
証拠だ。
私はとっさに東京中野のD君を再びよびだした。
すぐD君があんちゃんと変わってやりとりと操作
を繰り返すこと15分、ついに治った。感謝、感
謝!!
無事根室についた。めざすは奇妙なあぶく型の岩
『車石』。海上保安庁の事務所のそばだという。保
安庁のビルの前にそれらしきものはあったが、その
上には漁師の使い古しの漁網の捨て場になっていた。
くわしくその海上保安庁で聞いてみようと建物に入
ろうとしたがインターホンで許可をとらなければ入
れない。それなら近所の人、とあたりを見回したが
人っ子ひとりいない。止めた、辞めた、たかが岩だ。
夕方海鮮料理でも探そうと駅前に出かけた。レスト
ランも喫茶店もまったく何もなし。あるのはあばら家
、トタン屋根の貧相な『花咲き蟹』やノミ。これを買
って『店内』で食わせるという。冗談じゃない、店内
なんてない。道路のガタピシの椅子とテーブル。
そこでホテルに持ち帰ることにした。花咲き蟹とや
らなかなかのモノだった。毛ガニとタラバ蟹の中間ぐ
らいにおいしい。ところがこれがくせもの。とげが鋭
く固く長い。一匹食べるのに1時間、指はとげで傷
だらけ。しかも唇まで痛い。
いやー。今日はさんざんな日となりました。
つづく