北海道旅行、恥の上乗り、その3

 次に目指すのは釧路、まだまだ東を目指し

ます。途中阿寒湖、釧路湿原も立ち寄りたい。

 まず阿寒湖、阿寒温泉街。これには少々驚き

ました。阿寒湖のほとりに温泉街の立派なビル

が立ち並びます。そのどこも、駐車場は満杯

なのです。つまりお客が押し寄せているのでし

ょう。熱海をはじめ東京近郊の温泉宿は振るわず

四苦八苦と報道されていますがここは大違い。車

は遠く札幌や函館ナンバーも多いのでした。

 さて肝心の阿寒湖、とくに変わったところも

なくただ普通の水がひたひたと打ち寄せていまし

た。幸福そうな温泉客をしり目にここは早々と引

き上げ次の目的の釧路湿原に向かったのです。

 カーナビの指示で到着したのは『釧路湿原展望

台』という立派な建物。双眼鏡使用料を含めて、

550円払って屋上へ。『釧路湿原国立公園

環境省』と表示している割に双眼鏡でいくら見ても

草原とところどころ太陽光発電以外には何もない。

湿原ならどこかに水たまりでも見えるのかと探した

が、ただただ草の広場があるだけ。

 そこで何とか釧路湿原の内部を通るらしい道を見

つけこれを走ってみることにした。ところがこの

道も『案にたがわず』ただただ草の生い茂る空き地。

国立公園はただの草原だった。草原を見るため半日

を過ごして何か複雑な気持ち。

 お前はやることもないのだから北海道で草原でも

見てろ!とだれかの声。ああ!