西風隆介『神神の契約』とコロナ巣ごもり

 コロナ巣ごもり、と言ってもうすら寒い東京のマンション

に寝転んで本読みにあけくれた生活ではダメだ。そこで、近

くの哲学堂公園六義園などの公園、近くの神社仏閣は神田

明神、護国寺などが格好の運動場となる。

 こんな折、知り合いの西風さんの表題の近刊書が送られて

きた。本の表題うえには『古墳と北斗七星に秘められた真実』

とある。ここで取り上げられたのが埼玉県『さきたま古墳』で

あった。しめた!いいこと聞いた!神社仏閣より古墳がいい

ぞとばかりさっそくこの古墳で出かけた。

 大きい大きい!さきたま古墳は広大な公園になっており、

その最大古墳は丸墓山古墳でピラミッドを想像したくなる

古墳なのだ。その南には前方後円墳が8個も並んでいる。

稲荷山古墳、二子山古墳、中の山古墳まで。この日は運悪

く北風の冷たい天候で最北の上の3個の古墳を見るのがや

っとだった。

 これらの古墳の配置はジグザクな位置に並んでおり、

なんとこの配置は北斗七星の配置と一致すると西風さん

は言う。しかもこの古墳群の中心の位置にある二子山古

墳の真ん中と『大国魂神社』を結ぶ線が正確に北を指し

ているのだ、と言う。

 考えてもみよ、日本古代国家は奈良、京都あたりにある。

その古代国家の中心から遠く離れた埼玉県になぜこのよう

な大規模古墳群があるのだ?!うむ!もしかしてこれが魏

倭人伝の卑弥呼の都か?!