日本はそんなに遅れているのか、新量子技術?!

     (日経新聞からの引用) 

専門家は何十年も前から、量子技術は経済や安全保障、医療などに変革をもたらすと予測してきた。本格的な量子革命にはまだ至っていないが、この分野の勢いは増している。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

米グーグルや米IBMなどのテクノロジー大手は量子コンピューティングの壁を打ち破ろうと巨額の資金を投じ、米マイクロソフトや米アマゾン・ドット・コムクラウド量子コンピューターのプログラミングツールの提供を始めている。一方、米政府は量子インターネットの開発計画を策定している。

こうした活発な活動を支えるのが、量子技術の商用化に取り組むスタートアップだ。

例えば、米イオンQ(IonQ)などは量子計算を実現するハードウエアの開発に取り組み、英ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング(Cambridge Quantum。。。。

      (引用終わり)

 日経記事では量子技術関連のスタートアップ企業

75社を挙げる。量子計算、量子通信、乱数発生器

、ポスト量子暗号、量子センサーなど『量子』と名

のつくものすべて。ほとんどがアメリカ、ヨーロッパ

カナダの企業である。とくにカナダが多く、例のD

waveとその関連企業。Dwaveの量子コンピューターは

特殊、本当に使い物になるかどうか。

 特筆すべきはこの75社に日本の企業は入っていない

ようだ。少なくとも本文記事には日本と中国はまったく

無視されている。本当にそうか?例えば上に述べたDwave

量子コンピューターには日本が開発した量子理論がは入っ

ているではないか。

 もっと言えばアメリカのIBMgoogleは東大物理工学科

との連携を希望し、また具体的な提携の提案も行っている

ではないか。そしてもちろん東大関連のスタートアップ企

業も活躍している。

 一体なぜこの日経の記事は日本と中国の量子技術をかく

まであからさまに無視したのか。多分この記事はアメリ

の投資家向きの記事なのだ。世界の量子技術の現状を公平

に評論するつもりはないのだ。それならそれで良いがそれ

ならそのように日経はことわって記事にすべきだ。