福島原発汚染水、海に投棄、あらかじめ海水で薄めるから、と。驚愕する論理

 

(朝日新聞から引用)

東京電力福島第一原発にたまり続ける処理済み

染水をどう処分するか。政府と東電は、海洋放出を有

力視する有識者の提言を支えに、政治判断に向けた

地ならしを進めた。タンク容量の限界を押し出しながら、

風評被害を恐れる漁業者らの外堀をじわじわと埋めてきた。

 福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷やす水に

子炉建屋流入する地下水が混ざり、いまも汚染水が増え

ている。東電は、多核種除去設備(ALPS(アルプス))

で処理してタンクに保管しており、たまった水は約

120万トンに達する。敷地の制約から、東電の現在の

タンク増設計画は137万トンまで。昨年8月には、

22年夏ごろに満杯になる見通しを初めて示し、保管

続けると廃炉作業への悪影響も懸念される、とい

ったた主張を強めてきた。

 約3年かけて処分方法を検討してきた経済産業省

小委員会は今年2月の提言で、「確実に実施できる」と海洋

放出の有力視に踏み込んだ。その上で、政府に関係者の意

見を聴いて方針を決めるよう求めた。

 

(引用終わり)

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      『汚染水は海に流す前に海水で安全基準になるまで
      薄めて流すので問題はない』と政府や東電は現地
      住民に説明している。それなら今まで何故ためつづ
      けたのだ?!その都度海水で薄めて海洋投棄すれば
      良かったはずだ。120万トンたまってしまって、
      もうやり場もなくなったから海洋投棄だと。実はこの
      論理は極めて危険なのだ。一般に禁じられている毒物
      を海水で薄めて安全にしてから投棄して良いという論理
      は恐ろしく乱暴な論理だ。薄められた毒物でも海の植物
      動物に取り込まれる。長時間のうちにそれら動植物が
      取り込んだ毒物の濃度は高くなって行くのだ。将来日本
      の近傍の海からとれた昆布や魚介類が基準を超えた放射
      能汚染が発生したら日本の漁民は壊滅となる。恐ろしい
      のは『風評被害』どころか『実際の被害』が発生する危険
      が否定できないことだ。
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