般若心経物理学のすすめ、那須サエンスカフェ空騒ぎの会、はまずスマ寺のお経から 

昨日のこの会ではのっけからYOUTUBEのお経の

中継映像から始めました。その中でとくに注意したの

  色即是空

  諸法空想 不増不減 不生不滅

の哲学です。

 まず色即是空の色は物体のことです。空は「とらえ

どころがないこと、あるようでないこと、ないようで

あること」 これは無ではなく空です。運動の根本は

この空です。ある場所にあるようで実はないこと、こ

れが運動です。『ない』と『ある』は矛盾です。この

矛盾を解決するのが運動であり空なのです。

 マルクスエンゲルスは釈迦より2500年も後に

唯物弁証法の中でこの矛盾の統一(止揚)こそ運動や

変化の本質である、と書きました。

 さて次の諸法空想は不増不減、不生不滅だ、という

点にうつりましょう。これは宇宙に本質的諸法則は不

変なもの、とします。不変な諸法則とは何だ。それは

言わずもがな、ニュートンの法則、マックスウェルの

電磁気の法則、シュレーディンガー量子力学の法則

です。

 このような本質的基本法則は不変なもの、という

般若心経の哲学こそアインシュタイインの

  相対性原理

だったのです。これは相対性理論の出発点の哲学で

した。(拙著 講談社現代新書(WEB)参照)