バブルが来る、金や株が異常な高値

この欄で、先に「異常なインフレが来る」と書いた

が、その後日本をはじめ多くの国が「コロナ隔離」

をやめ正常な生産活動に入った。とくに中国やベ

トナムなど「世界の工場」はいち早く生産力を回復

した。そのため物の値段もほとんど変化せず購買傾

向も変わっていない。したがって当面インフレには

ならない。

 しかしそのとき指摘した「金あまり」はすごい。

銀行には行き場の失った(貸したくとも貸せない)

お金がじゃぶじゃぶとだぶついているのだ。だから

このようなお金は行き先を失って債権、土地、建物

への投資はもちろん金、株、仮想通貨、海外投信な

どの投資に向かっている。金や仮想通貨などの値段

は2倍を超えた。アメリカ株や日本の株も異常な上

がり方である。

 私には金を買うお金も株を買うお金も動機もない

からどうでも良いのだがこのような資産バブルは気

にかかる。なぜか?バブルはいづれはじけるからだ。

勿論このような「金あまりバブル」は政府の、とん

でもない補正予算の度重なる大判振る舞いによるも

のだ。しかもこの補正予算はすべて赤字国債によっ

て賄われた。

 赤字、つまりこれは借金である。いずれ返さなけ

ればならない。どうして返す?言わずもがな。消費

税のさらなる引き上げ、法人税の引揚げである。こ

うしてバブルははじける。国民はバブルに騙される

な。いづれそのツケに我が身に跳ね返ってくる。

  いつも犠牲になるのは国民なのだ。バブルの時

もインフレ、デフレの時も、いつも、いつもしわ

寄せは国民にくるのだ。