国立アイヌ民族博物館、何もなし?!仕方なく外に出ると『盆踊り』

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  (入場ゲート)
 それでも何とか『入退場ゲート』に着いた。威圧感の

ある、黒い大きな建物。やっと来たなあ。しかし入ると

何もなし。映画館も閉館、2階の博物館も行けない。ただ

1か所、開いていたのがミュージアムショップ!またまた

ショップか!私はデパートに来たのじゃないぞ!アイヌ

民芸品とは名ばかり。ほとんどがごく普通の、空港売店

同じモノ。しかも値段が高い。

 フト気が付くとそのショップの側に外に出られる出入口が

あるではないか。これは驚いた。およそ東京や京都の国立博

物館の途中に、外に出られる出口が付いてるなどありえない。

博物館展示にあきれて外に出たい人のためのご配慮。いたみ

入ります。

 いたみ入って外に出た。すぐ目の前がポロト湖。この湖畔

にはステージがあって、観客の長いすが並べてあったので、人

のまばらな位置を選んですわる。突如、若い、アイヌの衣装を

来た男女が歌をうたいながら、丸くならんで輪を作り踊りだした。

手を前や横に振って足並みそろえて踊る。あれ?!これがアイヌ

民族舞踊?!

 どこかで見たぞ!そうだ、75年も前、角田市小田赤生の盆

踊りなのだ!しかしあの盆踊りなら遠い昔の記憶にあざやかに

よみがえる。これよりはるかに活気があり、明るく楽しいモノ

だった。それがこのアイヌ盆踊りの気抜けは何だ!それはそうだ。

始めに若者代表があいさつしたではないか。自分たちはアイヌ

化に興味を持つ者でアイヌの踊りや歌を習いました。何だ、気抜

けは当然だ。彼らは単に雇われて、見世物踊りをやっているのだ。

 それでも途中退場は失礼だからそのまま席に座っていた。そし

たら突然そこの近くの湖に丸木舟が現れた。男が一人、竿で漕いで

いた。丸木舟の説明が始まった。昔の田舎に丸木舟など珍しくも

ない。

 湖の方はすぐ飽きた。それでは反対の方に行ってみよう。お!?

何かあるぞ?!藁ぶきの家屋群だった。チセ(家)が4棟も並んで

豪華だ。ところが実際行ってみると見物できるのはたった1棟だけ、

あとは閉鎖。何だこれ?!

          (つづく)