『待ちに待った』インフレが来る!結局ツケは市民に

 安倍総理閣下の悲願のアベノミクスがめざすのは

『2%の適度なインフレ』であった。この意を受けて

日銀は大幅な金融緩和を行ってきた。しかしこのアベ

ノミクスは大失敗。2%など絵空事、1%にも満たな

い大失敗だった。

 しかしコロナ騒動で事態は大転換の様相。生産活動

はコロナによって『強制的に』止まってしまった。農

産物の生産すら大きく落ち込んでいる。それは農業労

働者不足によるもの。つまり外国からの季節農業出稼

ぎが来なくなっているからだ。

 ところが日銀と政府は市中に『無制限の』金融緩和

によってお金をばらまくという。すべて赤字国債を出

すことによって賄うわけだ。これは戦争のときの赤字

国債による戦費調達と同じである。

 戦争がおわってやれ一安心と胸をなでおろした国民

を襲ったのはとてつもないインフレだった。箪笥預金

のおばあちゃんの10円札、100円札は紙くずにな

った。インフレ率300%とか。

 今回のコロナ、それほどではないが、あの戦後インフ

レと同じ様相である。物資不足はマスク、チリ紙にとど

まらず農業産品まで及ぶ。そこへきて購買余力、つまり

カネ余りでジャブジャブ。これでインフレにならないな

ら経済学などいらない。

 このインフレによる被害、つまりツケは国民にまわる。

インフレで苦しむのはいつも国民の側だ。