菜の花畑目の前、蕗のとう(フキノトウ)、タラの芽、筍ご飯

 コロナなどどこ吹く風、いつもの春が来ました。

これを執筆中の窓辺一面が菜の花ばたけ、黄色一面

でメも眩むようです。

 昨晩は庭に生えた筍を掘り、筍ご飯。採りたての

筍は柔らかく甘みがあってご満足。今日昼には蕗のとう

とタラの芽をとって天ぷらして『天ぷら蕎麦』。蕗の

とうは裏山に自然の生えたもの、タラの芽は玄関の階段

傍に自生したもの。

 『自然に自生したもの』と言っても、正確には『自生

してきたやつを注意して保護してきたモノ』なのです。

こんな田舎の生活でほとんど人との交渉はなく、鴬と

シジュウカラとに囲まれた人生。

 フト、『乞食坊主、種田山頭火』を想います。『異端

俳人』ですから句集も売れず、米も醤油も買えず、た

だ死ぬことだけを願ったムカシのヒト。早稲田大学文学

部中退。

 酔うてこうろぎと寝ていたよ。

   笠にトンボをとまらせて歩く

     歩けばかっこう 急げばかっこう

      おちついて死ねそうな草萌ゆる

        ここからが うちの山という木の芽

          ここに蕗のとう そこに蕗のとう

           いつも空き家のこぼれ菜の花

 ああ、三頭火、あこがれるなあ。