人形浄瑠璃 文楽 を観た。桜丸の自害の死体は万感の物語
昨日、長年の望みがかなって文楽を観ることができた。ま
ったく生まれて初めての経験だった。最近になって観たい
鳥生活で文楽公演に、うまくマッチすることはなかった。
ところが、ところが、トランプさまのおかげで『スパイ
の疑い』でサイパンビザ拒否に合い、この冬は東京住まい。
を避ける風潮か、席がとれたのだ。
もちろん私の好きな
菅原伝授手習鑑
だ。3人兄弟の車引きの妻八重達の立ち居振る舞いの優雅
さ、美しさは言うに及ばない。しかしなんと言っても特筆
すべきは桜丸の自害のシーン。妻が泣き叫び狂ってすがり
ついても、父親が鐘を鳴らして念仏して泣き悲しんでも、
でさばきは実に見事だった。
人形使いもヒトだから腕が疲れたり、指が痛くなったり、
膝がかゆくなったりするだろう。それでも死体は石のよう
に動かない。これがおよそ20分も続いたのだ。これは『
本物』の死体だ。その『本物さ』に場内はメを見張った!