こんなバカが今でもいる!たけしの正月特番『超常現象Xファイル』一反木綿の妖怪騒ぎ

 正月の多忙な日々も過ぎやっと落ち着いたので

上記のバカを取り上げましょう。いつものUFOは

たんに空の斑点や輝点が現れたという話で大気現

象は複雑ですからそんな写真は当たり前。その際

あきらからな文法を内蔵する電波信号をとらえた

というのならまだしも大気の斑点の写真をいくら

見せられてもどうしようもない。

 さて肝心なのはこれから。阿川が司会補助『

大槻教授、怪しいと思うことがあったらビシッ

と。。。』私、『やる前から全部怪しいよ』

その怪しいの一番『黒い一反木綿』。これは

自称作家の山口某が持ち込んだモノとか。山口は

言う。『鹿児島の妖怪が今全国に。日本経済の暗

い未来暗示』

 バカ!こんなの、農業用ビニールシートだ。『栃

木県北部に多発だと?』春先那須の我が家に来て

みろ。いつでも庭の古木のてっぺんにひっかかっ

ているから見せてやる。たしかに黒いシートだ。

これは通常のハウス用の白いビニールではない。

畑の畝を温めて発芽を促すビニール。春先の北風

は15m以上の風速で那須岳おろしの上昇気流と

なって巻き上げられる。

 このシーンでは私が指摘しないうちに優秀なス

タッフが気づき、農業用の黒い畝覆いシートをス

タジオに持ち込んで山口某は赤恥。山口は根っか

らのバカでもないから『一反木綿妖怪が単なる

ビニールシート』と分かると止む無く最後のケチ

を付けた。曰く『上昇気流が15m以上の風速に

なるものか!物理学者のくせに。。。』私は反論

しなかった。ただ苦笑い。山口某は『上昇気流を

たんに温度差によるもの』としか判断できなかった

のだ。

 山越えの高速気流は山を越えると、北向きに見る

と右回りの乱気流となる。この乱気流は栃木県北部

の地面、畑にあたり上昇気流となる。実際、『西

高東低』のときには台風並みの風が吹く。例えば

2017年10月31日の下野新聞によれば那須高原

では風速25.5mの強風が吹いた。庭の箒やバ

ケツなどまで吹上げられた。

 この地方では春も来ないのに一反木綿の妖怪が

さぞ賑やかだったことだろう(笑)。一反木綿の

妖怪とは鹿児島地方の物語。この地方では墓に埋葬

のとき5mから10mの旗を棒にくくりつける風習

があった。それが風で飛ばされ民家に舞い込むこと

がある。親は子供を叱る。『良い子にしないと墓場

から一反木綿がくるぞ!』と。

 今の子供にこんなだましは通用しない。通用する

のは山口某のようなオトナだけか?