【ソウル時事】韓国政府が新型コロナウイルスに
よる肺炎が流行する中国湖北省武漢市から自国民
の移送準備を進める中、帰国者のための一時的な
隔離施設が置かれる忠清南道牙山市と忠清北道鎮
川郡では一部の住民が反発を強めている。住民ら
は抗議デモを行っており、訪れた政府高官や警察
との小競り合いも発生している。
韓国政府は30日からチャーター機を武漢に派
遣し、帰国後はウイルスの拡散防止目的で2週間
隔離するが、その施設として牙山と鎮川の公共施
設が決定したため、地元住民には不安が広がった。
韓国メディアによると、29日には保健福祉省
高官が住民への説明のため鎮川を訪れると、住民
が高官を囲んで髪の毛を引っ張るなどして抗議。
30日にも陳永・行政安全相が牙山で説明会を開
き、「心配はいらない。徹底した対策を準備する」
と強調したが、住民らは「受け入れ反対」などの
プラカードを掲げ、卵を投げ付けるなどした。