那須サイエンスカフェ第6回『光は波動なの、粒子なの?それは量子なの』

2019那須サイエンスカフェ第6回報告
「波動なの、粒子なの?それは量子なの」
          2019年11月9日(土)18:00~20:00 稲村公民館
基調講演及び討議
 前回の報告には載せていなかったが、連成振り子の装置の作成をだれ
かするようにとの話があり、大岩さんと、私(吉川)がそれぞれ作りま
した。(努力賞として本をいただきました。;有難うございました。)
実験をして、片側の振り子のエネルギーが、もう一つの振り子に移り
、元の振り子は止まって、また動き出す等、振り子間でエネルギーのキ
ャッチボールが行われる様子が確認が出来ました。
このエネルギーの移動は量子間でもあるとの説明でした。
ここで連成振り子の連成とは欧米の言葉を日本語に訳した時に付けら
れたとのことですが、あまりいい命名でなかったようだ。
日本の学問としての物理は、フランス人教師による東京大学のフラン
ス語物理学科からで、ここを卒業した人たちが、東京理科大学の前身の
学校を創設した。小説「坊ちゃん」の主人公がこの学校出であるとされ
ていることは、作者の夏目漱石との関係で興味深い。
さて従来、光が波としての一面を持つ現象として、ヤングのニュート
ンリングの実験、二重スリット通過後の干渉縞などで示されてきた。
さらには光が干渉縞を作るのは(光子が確率を持ったパホーマンスを
するからだ。;コペンハーゲン派の考えがこれだそうです。;私もそう
思っていました。)との説明もある。
いずれも的確な答えでないとの事です。
アインシュタイン光電効果の説明のため、光を粒子として考える説
を提唱したことによる功績によりノーベル賞をもらった。(当時すでに
相対性理論は発表していたが、ヨーロッパでその内容を理解できる人は
6人しかいなかったそうです。)
現在、光子に関しては一個でも観測でき、それは量子として、シュレ
ディンガーの波動方程式を解くことによりその状態を示すことが出来る
そうです。
これらから、光は量子である。
であるのなら、干渉縞は絡み合った光子のpairによってつくられたもの
と説明できそうだと、サイエンスカフェが終わり家に帰ってから思い付
いたのですが------。   (吉川記)