那須サイエンスカフェ第1回、力学の真髄、般若心経の学ぶ

那須サイエンスカフェ2019、
①力学の神髄、般若心経に学ぶ
大槻義彦早稲田大学名誉教授主催

2019年9月28日(土)、18:00~20:00、 稲村公民館、会議室

開  店  式

今日はサイエンスカフェの最初の日に当たり、開校式ならぬ、開店式が行われました。
 先ず、世話人の稲見館長より、大槻先生の市民大学講座が足掛け7年になり、サイエンスカフェ
も3回目となるとの話があり、先生のボランティアとしてのご指導に感謝いたしますとの挨拶があ
りました。
  次に、教育委員会生涯学習課長、粟野誠一様からは、大槻教授をお迎えしてのサイエンスカ
フェは普段なかなか経験できない貴重な体験ですとの趣旨の祝辞をいただきました。
 大槻先生(カフェのマスター)からはサイエンスカフェ(小規模な場所でコーヒーを飲みなが
ら気楽に語り合う場を作る試みで、市民と科学者、研究者を繋ぎ、科学の社会的な理解を深める
新しいコミュニケーション手法)の歴史等のお話がありました。
 日本では東北大学の研究者を中心とした仙台での物理の分野のサイエンスカフェが有り、京都
、大阪(先生は大阪での実施の経験があります。)等でも同様のカフェ形式の手法での討論の場
が持たれています。
 また、経営カフェ等、経済、文学等別のテーマも期待されています。
 大槻先生は夏場はカナダのバンクバーで過ごされますが、その地においてバンクーバーサイエ
ンスカフェを開催されており、今夏で5年目が終了。バンクーバーでは大学の教授もズボンにTシ
ャツ、後ろかぶりの野球帽姿で、ビール、ワイン等のアルコールを飲みながら、各自持ち寄った
ものを食べながらの自由な形式のカフェを楽しんでいるとの事です。
 今年は那須サイエンスカフェの定常会員の田嶋さんほか同氏友人1名、計2名が、バンクーバー
サイエンスカフェに1日参加されました。
 先生はご自身の略歴も述べられたが、詳細はインターネットなどを参照していただくとして
、66歳の時に早稲田大学の教授を、70歳の定年を待たずして退職されたそうです。理由は大学に
は言わなかったが、ゴルフ関連の事をやりたいがためが理由だったそうです。
大学側は、先生が他の大学から、スカウトされるのを恐れていたようです。
 中途退職であったので、名誉教授となれないと思っていたそうですが、結果として名誉教授と
なられているので、その後のゴルフ科学の研究、テレビなどでのご活躍等が認められた様です。
 カフェの全6回終了後に、定常会員の段取りによる閉店パーティーの予定。
 サイエンスカフェ特番「ゴルフの科学」優先参加のお知らせがありました。
 参加者(高校1年生の男子1名を含む)とスタッフが簡単に自己紹介をし、開店式は終了、本題
である第一回目のテーマ、「力学の神髄、般若心経に学ぶ」の解説、討論へと進んだ。

内  容

 ニュートンの第一法則;慣性の法則;特別な理由がなければ運動し続ける。
 地球は少しづつ減速しているが、30数億年自転をしながら、太陽の周りを回っているのです。
 17世紀にドイツのライプニッツが充足理由律を述べたが、これと同様の内容の考えを紀元前に

釈迦が因縁果で示しており、直接原因、間接原因がなければ、運動しているものは運動し続ける
ことになる。釈迦はまた、般若心経の中の色即是空のお経が示す内容は、物体は空である。空は
無ではなく、とらえどころがないという事です。(つづく)

     (吉川記)